冬の養生生活 〜冬は「お家にこもり・ぽかぽか生活」を〜

めっきり寒くなり、朝お布団から抜け出すのが辛い時期になりましたね。

冬は忘年会やクリスマス、お正月があるので、ついついワクワクして暴飲暴食しがちです。しかし! この時期にはしゃぎすぎて暴飲暴食していると、春に「なんとなく不調」ではなく「不調」がやってきます。そうならないために・・・

「冬」は「お家にこもり、ぽかぽか生活」がオススメです!

また、冬は「腎」の季節と言われています。この「腎」は生命エネルギーを蓄える臓器。冬にしっかり「腎」のケアをしていないと、老化へ一直線・・・。さらに、「腎」は生殖器を司る臓器なので、妊活・不妊治療中の女性は「腎」のケアはいつも以上に気をつけたい季節

「不調」なんかに負けず、春にエネルギッシュに動けるように!そして、「アンチエイジング」や「妊活・不妊治療」と縁の深い「腎」をケアすべく、今日は「冬の養生生活」についてのお話しです。

漢方的「冬」の捉え方

冬は立冬に始まり、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒をへて立春までの3ヶ月をいいます。

<冬の3か月> ※最近の気候だと、少しズレを感じると思います

  • 立冬:11月7日頃:北国や高山からは初雪の知らせが届き、関東では空っ風が吹く頃
  • 小雪:11月22日頃:日差しが弱まり、冷え込みが厳しくなる頃
  • 大雪:12月7日頃:山々は雪の衣をまとい冬の眠りに入る頃
  • 冬至:12月22日頃:一年で最も昼が短く夜が長い日
  • 小寒:1月5日頃:ここから節分までの期間が「寒」と呼ばれ、池や川の氷が厚みを増す時期
  • 大寒:1月20日頃 一年で一番寒さの厳しい頃

冬は「閉蔵(へいぞう)」の季節

冬は植物が枯れ、動物が冬眠に入るように、陽気が減って活動が鈍る季節です。人間の身体も、寒さで体内の気血の流れが悪くなり、代謝も低下しがちです。

また、冬は「芽吹きの春」に向けてエネルギーを蓄えるため、新しいことを始めたり、無理なダイエット、また気持ちを外に表すような「気を発散させる」ようなことは控え、「のんびりお家にこもって過ごす」ことが、冬の養生生活的にはオススメです。

冬は「腎」の季節

冬の寒さは生命エネルギーを蓄えている「腎」に大きな負担をかけます。そのため、冬は五臓の中でも「腎」をケアする必要があります。「腎」は生命エネルギーを蓄えており、さらに生殖機能を司どっているため、「腎」の働きが衰えると老化現象や生殖機能の衰えにつながります。

そのため、日々アンチエイジングを気にしている女性妊活・不妊治療中の女性は、特に気をつけたい季節です。

また、特に陰が極まる冬至のあたりでしっかりと身体をあたため、腎を養っておくと、「翌年は病気にならない」と言われています。そのため、元気に仕事や趣味を楽しむためにも、冬にしっかりと「腎」をケアすることが大切なのです。

冬の養生法

漢方では、自然界と人間の身体は切っても切り離せない、という考えがあります。自然界では、冬は「閉蔵」の季節です。「閉蔵」とは草木が枯れ落ち、穀物は倉(蔵)の中にしまい込まれ、動物は冬籠りするように、すべてが閉塞して陽気(エネルギー)を外に出さない季節、ということです。

この自然界の摂理に合わせて、私たち人間も、冬は動物が冬眠するように「家にこもり」、「身体を温め」、陽気(エネルギー)を発散しないように「穏やかに過ごす」ことが大切だと言われています。

冬は早寝・遅起きが良い

冬は「陰(夜)」の時間が長いので、それに合わせて私たちも早寝・遅起きが良い、とされています。

朝活で「毎朝四時には起きています!」という方もいると思いますが、冬はあまりオススメしません。人間も冬眠の時期なので、朝はゆっくりと日が昇る7時くらいに起きて、夜は出来る限り早く(どんなに遅くても24時までには)休む。これくらいのサイクルが丁度いい季節です。

冬はとにかく温活!特に「腎」を温める

冬はとにかく寒さから身を守るため「温活」が大切です。特に三首と呼ばれる「首、腰、足首」を温めることを意識しましょう。

また、日々の入浴をシャワーで済ませるのではなく、湯船につかり身体を温めた方が良いです。ただし、汗をかくとエネルギー(陽気)を消耗しますので、熱すぎるお湯に長時間浸かり、汗をかきすぎるのはNGです。

さらに、冬に身体を冷やすサラダなど火を通していない野菜、生もの、冷たいものの取りすぎは要注意です。「腎」を温める、根菜類や香辛料を暖かいスープで、積極的に取り入れるのがオススメです。

繰り返しになりますが、年末年始にはしゃぎすぎて少し太ったから・・・とこの時期の無理なダイエットは禁物です!今はしっかり睡眠を取り、暖かくして、ゆっくり身体を休める事が大切です。

冬のオススメ食材

冬は「辛味」「黒い食材」がオススメです。「辛味」は身体を温め、「黒い食材」は「腎」のはたらきを助け(補腎)、元気を補ってくれるからです。

<辛味食材>

・生姜、ネギ、ニンニク、胡椒、シナモン、唐辛子 など

<黒い食材>

・黒キクラゲ、黒豆、黒米、黒糖、ひじき、わかめ、昆布 など

私は冬はお鍋にすることが多く、生姜(細かく刻んだもの)、ネギ、黒キクラゲはどんなお鍋にも入れています。あと、ご飯は黒豆を一緒に炊いて「黒豆ご飯」にする事が多いです。

「腎」の衰えは老化現象に繋がり、また生殖器も司る臓器なので、アンチエイジングが気になる方や妊活・不妊治療をしている方は、冬の「腎」のケアは必須です!

まとめ

冬はとにかく「冬眠」をイメージして「うちにこもり、ぽかぽか生活」を心がけることが大切です。 春からエネルギッシュに活動するため、年末の暴飲暴食はほどほどにし、年末は今年を振返り、年始に翌年の計画を練って、行動はせずに寝かせて、「体力を温存する」くらいが丁度いいです。

そうすると、春からエネルギッシュに活動できる身体作りができていますので、春から思いっきり、仕事に趣味に、どんどん行動していきましょう!

今日はここまでです。お付き合いいただき、ありがとうございました〜。

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